生理がラクになる!みんなが実感
布ナプキンユーザー座談会【後編】

参加メンバー ・ミホさん(30代後半:主婦)布ナプキン使用歴1年半 ・ミカさん(40代前半:主婦)布ナプキン使用歴半年 ・トモコさん(30代前半:会社員)布ナプキン使用歴1年 ・前田けいこ(メイド・イン・アース取締役) […]

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参加メンバー
・ミホさん(30代後半:主婦)布ナプキン使用歴1年半
・ミカさん(40代前半:主婦)布ナプキン使用歴半年
・トモコさん(30代前半:会社員)布ナプキン使用歴1年
・前田けいこ(メイド・イン・アース取締役)
・奥田智代(メイド・イン・アース制作・デザイン担当)
(聞き手/キタハラマドカ メイド・イン・アースプレス担当)

【前編】のリンクはコチラ
三者三様の使い方に笑い、共感、驚き! 布ナプキンユーザー座談会【前編】

■ホントに生理が軽くなり、生理が楽しみになった!

?? それぞれ、布ナプキンを使い始めて半年?1年半の皆さんですが、使い捨てナプキンから布ナプキンに変えて、心身にどんな変化がありましたか?

トモコさん: 私の場合は、本に書いてあったり、布ナプキンを使っていた友人の話そのまんまで、「生理がイヤじゃなくなった!」というのがいちばん大きいです。
まず、自分のカラダの状態に気を配るようになって、生理がおっくうなものではなくなりました。それから、PMS(月経前症候群)のイライラや波が小さくなりました。
整体などに通うようになったこととも関係していると思いますが、生理痛が軽くなり、いままで欠かせなかった鎮痛剤を飲まなくなりました。

メイド・イン・アースの布ナプキンにシフトして、生理痛が軽減したり、体調の変化に対して敏感になるなど、3人とも心身の変化があったという

ミカさん: 私の場合は、妊娠→出産→授乳という大きな出来事や、ハードワーカーで仕事をしていた状態から、のんびり子育てをして幸せを感じているいまとでは異なる状況ということもあり、一概には言えないのですが、ともかく生理痛も、PMSもなくなったのが大きいです。
いままでは生理が1カ月近くダラダラ続いたり、何カ月も来ないということもありましたが、いまではだいたい周期的にやってきて、生理の期間も7日間ぴったりで、最初の3日でたくさん経血が出て後はちょっぴり、という状態に。
先日、久しぶりに頭痛があったんです。その後に生理が来て、「あ、PMSだったんだな」と思い出して。以前の生理前後のつらさをすっかり忘れていました(笑)。

ミホさん: 私の場合は、自分のカラダにとても気を配るようになり、かえって生理が来ることに対して、いい意味で敏感になりましたね。頭痛がしたり、イライラすると、きっと生理が近いんだな、いまは仕方ないな、とか。「早く生理来てくれ?っ! 解放されたいー!」なんて思って、生理がきて「あー、デトックスー」ってほっとする、みたいな(笑)。
あと、月も満ち欠けと女性のカラダのサイクルが連動しているとよく言われますが、私自身も満月と新月で心身の状態が変わるなど、自然のリズムと自分の心身の関係にも気が向くようになりました。

■お洗濯でストレス解消!?

?? 布ナプキンを使う前のハードルって、お洗濯が大変そう、というのが大きいと思いますが、皆さんはどうでしたか?

お洗濯が楽しくなるグッズも必須アイテム

ミホさん: 今までカンタンに使い捨てていたものを洗うって、私には結構ハードルが高かったです。いままで経血がついた洋服などを洗うのが大変で、落ちにくかったりもしたので。
でも、メイド・イン・アースでは、布ナプキンのお洗濯用の洗剤もそろっているので、安心して布ナプキンを試すことができました。特に、アルカリ洗剤「ウォッシュヘルパー」を使ったら、「お洗濯が大変!」という概念が吹き飛びました! おもしろいくらいにペロンと経血の汚れが落ちるし、布ナプキンにまったくシミが残らないので、なんてカンタンなんだろうと感動!

トモコさん: 最初は、もし汚れが落ちなかったら、それがゴミになってかえってもったいないんじゃないか……と不安だったんですが、私もウォッシュヘルパーを使ってビックリしました。気持ちいいくらいに汚れがはがれる感じ。

私は職場でも布ナプキンを使っていますが、ウォッシュヘルパーを溶かした水をスプレー容器に入れて持ち歩いていて、ビニール袋に入れて持ち帰る時にシュッとひと吹きするだけで、帰ってからお洗濯する時の汚れ落ちが全然違ってきます。

ミカさん: 我が家は先に布おむつ育児を始めていたので、布ナプキンの洗濯については、「もう一つバケツが増えるのか」くらいの感覚で。だから、洗濯も別に苦になりませんでした。
でも、このウォッシュヘルパーは本当によく汚れが落ちますよね! 他のアルカリ洗剤も試してみたのですが、圧倒的にきれいになります!

前田けいこ: お洗濯で布ナプ生活を挫折してほしくない! という思いから、汚れ落ちがよい洗剤をつくりたかったんです。それで、ウォッシュヘルパーは重曹などのアルカリ剤のなかでもアルカリ度が少し高めの炭酸ナトリウムを使っています。布ナプキンだけではなく、汗や食べ物のタンパク質の汚れもきれいに落ちるので、いろいろな汚れに重宝しますよ。

ミホさん: お洗濯にはホーローポットも必須ですよね。ホーローポットがあることで、家族に「私はいま生理中ですよ。だからイライラしているんですよ」と暗に知らせることができる、我が家では目印のようなものです(笑)。ホーローポットは汚れも付着しにくいし、見た目も可愛いので、とても重宝しています。

■ナプキンがない時は、ほかの布で代用してもいい

?? ところで、布ナプキンを使っていても「失敗しちゃった……」という経験はありますか?

ミカさん: 夜はどうしてもモレてしまって。伝いモレって言うんですか? いつもシーツを汚して洗っていました。
ところが最近、友達に三つ折りタイプの布ナプキンをクルクルと筒状に巻いて、それをお尻の割れ目にはさむと伝いモレしないと聞いて、試したところ、効果テキメン! それから夜もモレなくなりました。

 

夜用布ナプキンはヒップ全体を包み込む。三つ折り布ナプキンと組み合わせれば多い日でも朝まで安心!

ミホさん: 私は、夜用の布ナプキンをまだもっていなくて、夜に失敗してしまうことがあるので、どうしても疲れている時は夜だけ使い捨てのナプキンを使っています。
アウトドアが好きなので家族や友人とキャンプに行くことも多いのですが、旅行の時に生理になったら、布ナプキンで大丈夫かな? という不安もあります。メイド・イン・アースのスタッフの皆さんは旅行や出張の時はどうされているんですか?

奥田智代: 私は旅行や出張でも完全に布ナプキンですね。100%布ナプキン生活にしてから、生理痛や肌トラブルがなくなり、これまでの不調は使い捨てナプキンが原因の一つだったんだなあ、と気づいてから、私は生理中は布ナプキンを使うことを最優先にしたいと思って。旅行の時の洗濯や荷物の多さよりも、使い捨てナプキンを使うデメリットの方が大きいと思っていて、旅行中に体調を崩したくない、というのが理由です。

だから、どうしても布ナプキンの数が足りなかったり、旅行中のお洗濯が間に合わない時は、有り合わせのボロ布を使い捨てナプキンの上に置いて、それを捨ててきちゃいます。
出張の際はホテルに泊まるので、ホテルの部屋は乾燥している場合が多いから、お洗濯をすれば一晩で乾いてしまうので、意外と何とかなりますよ。

ミカさん: 私も、産後に使い捨てナプキンと併用する場合でも、何か1枚布をはさむようにしていました。これも助産院で教わったワザですが、ケミカルな素材に直接ふれるよりも、布をはさむことで温まって、安心できるから、と。
それだけ、布のほうが、人のカラダにとっても自然なんだな、と実感しています。

■布ナプキンで変わる家族との関係

?? 布ナプキンのユーザーさんに多い傾向として、生理や生理用品についての話を、おおらかに、周りと共有することが挙げられます。パートナーや家族と生理の話をすることも。皆さんのお宅ではどうですか?

 

ホーローポットが生理の目印!?

ミホさん: 先ほども話しましたが、我が家ではホーローポットが外に出ていると、「私は生理ですよ」ってサインなので(笑)、イライラしていても夫はそうっとしてくれます。あとは、洗濯物を取り込んだ中に布ナプキンがあると、時々夫がそのままたたんでいてくれたり。「洗っているものだからキレイだし、気にならないよ」と言ってくれて、見直しちゃいました(笑)。

ミカさん: 我が家では布おむつのバケツと一緒に布ナプキンのバケツを並べているので、開けっぴろげの状態で洗濯しています(笑)。夫はあまり気にしないようです。血液の色はインパクトがあるようですが(笑)、逆に「女性はこんなに大変なんだな」と思ったのか、生理中はとてもいたわってくれます。

トモコさん: 私は一人暮らしなので、布ナプキンのお洗濯に関しては同じように開けっぴろげかも。でも、実家で使っている時に、母に事情を話して洗っていたら、さすがに「布のナプキン?」と驚かれました。

前田けいこ: いま中学2年生の娘が小学校6年生の時に生理になって以来、ずっと布ナプキンを使っています(リンク:中学生インタビュー)。それから、生理が重なることもあるので、ホーローポットを私の分と娘の分、2つ用意して、別々に使っています。我が家も以前はお洗濯に関してはおおらかで、家族の目をあまり気にしていなかったのですが、娘の生理が始まってからは、衛生の面やプライバシーのことも重視して、しっかりフタをするようになりました。

ミホさん: 女の子のお母さんとして、娘にどう生理を伝えていくのか、私も今後どうしようかと思っています。我が家では娘たちに私が生理の状態や布ナプキンのお洗濯を見せていないので。長女が7歳で、いつごろから生理のことを教えればいいのか……。難しいと思っていて。

布ナプキンは子どもの初経教育のツールにもなる

ミカさん: 私は、実家では生理の話はまったくしないです。父や母とは、生理や性的な話はタブーみたいな雰囲気があって。

女友達とは昔から「いま生理で腰が重くってさ」なんて気楽に話ができたし、特に布ナプキンユーザーは「布ナプキンってこんなにいいんだよ!」と、むしろ生理の話をしたがるくらいですよね。

ミホさん: 私も、母とは生理の話はできなかったなあ。自分が初めて生理になった時、なんだかよくわからないけど「汚いものが出ちゃった」という感覚で、すごくイヤで、恥ずかしかったのを覚えています。失敗しちゃっても、親にも相談しづらくて。
布ナプキンを使うようになってから、生理に対するケガレ感や、タブー意識が薄れて、生理を肯定的にとらえられるように、ようやくなれたのかな。

前田けいこ: 使い捨てナプキンだと、生理用品を物置の奥底にしまって、心理的にも見ないようにする傾向がありますが、布ナプキンだと娘との関係もなんだかオープンになりますね。ホーローポットが出ているかどうかで、あ、生理不順だったんだな、とか、今月はちゃんと来ているな、と。あえて口に出して言わなくても、娘の健康状態を理解できるのは、布ナプキンだからだと思っています。
娘は小さいときから、お母さんが月に1回生理になって、その時は一緒にお風呂に入れなかったり、洗濯をするのも見て、何となく理解して育ってきたから、我が家では生理がタブーという意識はまったくなかったですね。
だから、特に女の子のお母さんには、普段の生活のなかで、自然に生理のことを伝えていけるような関係を育んでもらいたいし、布ナプキンがそのきっかけづくりになればいいな、と思っています。

■どうせ使うのならば、最高の布ナプキンを使いたい!

?? 皆さんはメイド・イン・アースの布ナプキンユーザーですが、特にお気に入りのアイテムや、メイド・イン・アースの布ナプキンだからこその好きなポイントってありますか?

トモコさん: 私は三つ折り布ナプキンが大好きです! 多い時は間にパッドをはさんで、さらに厚くして使っています。最初は「どう使うんだろう?」と思っていたのですが、これを使ったら、もう、三つ折りが最高! ですね。

ミカさん: リトル布ナプキンは、ほかにはないアイテムですよね。色合いや模様がいろいろあって、可愛くて、無機質ではないナチュラルな雰囲気がとても好きです。
最初は、「こんなに小さなナプキン、生理の時に使って本当に大丈夫なのかな?」と心配だったのですが、「おりもの用に」とうたっているだけあって、昔の私のようにずっと経血が出続けるようなタイプには、これほど役立つものはないと思います。おりものの量が多い方や、ふだん体調が悪くなりやすい方や、冷えがある方などにも、カラダを温めるために、ぜひおススメしたいですね。1枚でさらりと使えるので、お洗濯がラクなのも魅力です。

 

人気のリトル布ナプキン同様、1枚でさらりと使えるスリム布ナプキン。チェックとストライプ柄がキュート

ミホさん: 私も最初はリトル布ナプキンから始めました。最初はどうしてもモレへの不安があって、少ない日から始めたので。いまでもお気に入りです。
ビジュアル的には、羽根がついていて、ポケットにパッドもはさめる昼用ホルダー付きの布ナプキンが安心かなあ、と思っていましたが、使い慣れてくると、三つ折り布ナプキンもやっぱり便利ですね。汚れた面だけを折り返せばいいので、持ち運びの手間も最小限で済むので、とてもラク!

トモコさん: 私、布ナプキンデビューがメイド・イン・アースだったので、最初に温かさや気持ちよさにびっくりして、もう、メイド・イン・アース一筋です(笑)。ほかのブランドの布ナプキンを使ったこともありますが、形もシンプルでよく考えられていて、圧倒的に肌ざわりがいいので、結局、いつも手にとって使っちゃうのはメイド・イン・アースなんです。

ミホさん: 私もそうです。布ナプキンのことも、オーガニックコットンのことも、メイド・イン・アースを通じて詳しく知ったので。
オーガニックコットンを使うことが世界の環境を守ることにつながるとか、メイド・イン・アースはオーガニックコットンのブランドでも製造工程でここまでこだわって、エネルギーまで自然エネルギーに切り替えている、なんてことを知ってしまうと、「どうせ布ナプキンを使うのならば、最高のものを!」と思っちゃって。だって、生理中って心身ともにデリケートになるし、外から見られるものでもないので、自分のカラダのことを考えたら素材がいいものを使いたいじゃないですか。
それに、まだ1年半ですが、長く使っていても丈夫なままだし、いまでもデビュー時の布ナプキンはバリバリ現役です。

前田けいこ: こんな風に皆さんが喜んで愛用してくださっていると、すごくうれしいです。
ところでミホさんは、布ナプキンの存在を10年前から知っていて、使い始めるまでに8年くらいかかったと言っていましたが、まだ布ナプキンを使ったことのない人や、昔の自分には、今ならどう布ナプキンのことを伝えますか?

ミホさん: 最初から全部布ナプキンにしなきゃいけない、とか、布ナプキンじゃなきゃダメって思うと、「私には無理かも……」と尻込みしてしまいますが、最初は使い捨てナプキンと併用して、無理なく取り入れてみて、よかったらどんどん布ナプキンに切り替えていく、という風にすれば、安心して始められると思います。2日目や3日目など、ヘビーな時や、外出の時はこれまで通り使い捨てで、まずは家にいる日や、終わるころから始めてみるとか。
私の場合は、周りに布ナプキンのユーザーがどんどん増えていって、みんなから「布ナプキンはいいよ」「生理がラクになるよ」と聞かされて(笑)、徐々に外堀が埋められていった感じ(笑)。相談できる友達が周りにたくさんいるから、安心して使えるというのもありますよね。

前田けいこ 布ナプキンって、女性であることの意味を感じさせてくれて、家族との関係も再構築できる、とても素敵なアイテムだな、というのが皆さんのお話から伝わってきました。生理がタブー視されず、女性のカラダと心、そしていのちを育む素敵なことなんだというのが、布ナプキンを通じて多くの女性に伝わればいいな、と思っています。本日はありがとうございました。

(取材協力:リンツショコラカフェ自由が丘店)

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