エコプロダクツ2012でWITH PEACEの新作発表!

エコプロダクツ2012は国内最大級の環境展示会で、今年は12月13日(木)〜15日(土)の3日間開催されました。来場者数はのべ17万8501名で、会場となった東京ビッグサイトは連日超満員でした。 今年のエコプロダクツ展の […]

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エコプロダクツ2012は国内最大級の環境展示会で、今年は12月13日(木)〜15日(土)の3日間開催されました。来場者数はのべ17万8501名で、会場となった東京ビッグサイトは連日超満員でした。
今年のエコプロダクツ展のテーマは「The Greener, The Smarter もっとグリーンに、もっとスマートに えらぼう未来を」。テーマ通り、太陽光発電システムや蓄電池などのスマート電力関係のブースや、電気自動車やコンパクトカーなど未来の自動車、お米や食物からできたバイオプラスチック、森林から始まるエコプロダクツなど、様々なテーマのブースが林立していました。

今年は小型の太陽光発電などのブースが目立った

メイド・イン・アースが出店したのは、会場内唯一とも言える物販コーナーとして人気の高い「GREEN STORES(グリーンストアーズ)」。ナチュラルコスメやフェアトレードの雑貨、エコ雑貨、布ナプキン、子どものおもちゃなど、見て回るだけでほっとする楽しいゾーンです。私たちは今年、2ブースで広めのコーナーで出店。いつも通り、メイド・イン・アースの純オーガニックコットンアイテムを伝え販売するブースと、隣ではNPO法人Nature Saves Cambodia – Japan(以下、NSCJ)と共同で展開しているカンボジア地雷原コットンプロジェクト「WITH PEACE」ブランドの新作クロマーを展示しました。

物販コーナーではやはり布ナプキンが人気

NSCJでは、面積に対する比率では世界で最も多くの地雷が埋まっていると言われるカンボジアの大地から地雷を撤去して、その地を綿畑として開墾し、オーガニックコットンを植えて育て、収穫して、付加価値のあるものづくりをすることで、地雷被害者の方々への雇用機会の創出、生活の自立を目指した支援活動を行っています。メイド・イン・アースはその理念に共感し、NSCJとともにWITH PEACEというブランドを立ち上げ、商品企画や販売の分野で一緒に活動をしています。毎年現地に足を運び、高い意欲をもってものづくりに取り組む地雷被害者や女性、高齢者たちと交流しています。WITH PEACEでは現在、クロマーといってスカーフやショールとして活躍する「万能布」を展開しています。

メイド・イン・アースのスタッフが12月にカンボジアに渡り、約10日間現地に張り付いて、技術指導とサンプル作成のお手伝いをして持ち帰ってきた新作は、20種類ほど。現地に自生する植物を煮染めして生み出した天然の色……華やかなピンク、やさしいベージュ、シックなグレーと深い黒に加え、プロフー(フクギの一種)から色を移した明るい黄色の5色を、ストライプやチェック柄に織り上げ、どれも表情豊かです。
たて糸とよこ糸をシンプルに織る平織りと、カンボジアで伝統的に織られていた綾織りの技法で、複数の色を組み合わせたクロマーはデザインも多彩で、通る人も足をとめ手にふれじいっと見入っていました。

クロマーは来場者による人気投票も行った

メイド・イン・アースのスタッフ・堀越有美子は12日間のカンボジア滞在中、首都プノンペンからクルマで1時間ほどのコーダエ村に毎日通い、現地の人たちと交流しながら技術指導をしてきました。製品の織り方や色の組み合わせなどを示した仕様書通りに織り上がらないこともしばしば。「いま40代・50代のカンボジアの女性たちは、内戦で教育の機会が奪われ、識字率がとても低いのです。日本人のコミュニケーションの感覚で指示を出すのは難しく、お互いに理解し合うのは大変でしたが、それだけやりがいのある仕事でした」と振り返ります。

今回は20種類もの新作をオーダーし、外側に縁をつけたこれまでにないデザインや、ギンガムチェック柄など、細やかな要求もしていきました。最初は仕様書を理解できなかった現地の人たちも、10日以上にわたる技術指導の甲斐あってか、かなりの枚数のサンプルを仕上げ、いまなお現地で新しいサンプルづくりに取り組んでいます。

エコプロダクツ2012では、エコ雑貨スクールの一環でWITH PEACEについてのプレゼンテーションも行いました。
「これからも、いつまでも、オーガニックコットンの栽培を通じてカンボジアの支援を続けていきたい。いつか世界中から地雷がなくなる日まで……」(メイド・イン・アース代表・前田剛)
現地の方々の笑顔のスライドが映ったプレゼンに、来場者の方は、「励まされた」などと感想とともに、WITH PEACEに高い関心が寄せてくださいました。

メイド・イン・アース代表・前田剛とスタッフの堀越有美子がWITH PEACEブランドについてプレゼンテーション

メイド・イン・アースでは、2012年12月26日(水)〜31日(月)まで、東京・丸ビルで開催される伝統のあるものづくりの展示会「第52回日本クラフト展」の「暮らしのデザイン・メッセ展」コーナーに、WITH PEACEとして出店します。ただのモノではない、平和への希望が込められた世界に二つとないクロマーに心をのせ、オーガニックコットンの未来への可能性をPRしてきます。

第52回日本クラフト展
https://www.made-in-earth.co.jp/event/event-event/20121226.html

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