「ココロとカラダ談義」(後編)
対談ゲスト:服部みれいさん(『マーマーマガジン』編集長)

前編はコチラ ▼ アースコットンDAYスペシャル! 『マーマーマガジン』編集長・服部みれいさんと前田けいこの「ココロとカラダ談義」前編(2013年6月12日) https://www.made-in-earth.co.j […]

  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前編はコチラ ▼

アースコットンDAYスペシャル!

『マーマーマガジン』編集長・服部みれいさんと前田けいこの「ココロとカラダ談義」前編(2013年6月12日)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/mireisa.html

 

 

Q)布ナプキンのモレが怖いんですが……?

 

前田けいこ(以下、けいこ): 今回の対談に際して、メルマガの読者の方から事前に質問をいただいています。また、会場の皆さんからも質問を受け付けたいと思っています。

 最初の質問は、「布ナプキンを始めたいけれども、モレが心配」というもの。先ほどのお話のなかで、布ナプキンはむしろ「モレにくい」という話が出ましたが……。みれいさんの実体験で、どのように感じているか、お聞かせいただけますか?

 

服部みれい(以下、みれい): 経血が広がるのが心配な方は、使い捨てのナプキンの上に布ナプキンをのせると安心だと思います。最初のころは私もそうしていました。実は、布ナプキン自体、モレにくいんです。多少は下着が汚れたり、モレることもあります。今、私は完全に布ナプキンしか使っていないんですが、完全に布ナプキンに変えて、自分の身体感覚が目覚めると、下着やアウターまでベッチャリ汚れるようなことは不思議と起こらなくなります。大丈夫です。

ヨガの先生をしている友人が、「夜はタオルでもいいや」と、布ナプキン代わりにタオルをあてていると言っていて。そういうのって、たくましいですよね。もし、また震災などが起こった時に、使い捨てナプキンがなければ困ると思う自分なのか、タオルでもあてておけば大丈夫と思える自分なのかって、相当な差がありますよね。

もちろん、布ナプキンを使うと自然に自分がたくましくなる、というメリットもあります。カンタンに説明するのは難しいのですが……。まずは量が少ない時から始めるとか、先ほどお話したように使い捨てナプキンをしいてからその上に布ナプキンをのせるなど、気負わずに始めてみていただきたいです。

 

けいこ: 布ナプキンを使い始める時に迷っている方は、「ぜったいモレたら困る」と思っている人が多いんです。当たり前なんですが、でも、実は「モレてもいいや」と考えられる心の余裕があると、始められる(笑)。家にいて、モレても大丈夫な日に始めるのがポイントですね。

 「100%モレない状態じゃなきゃ、私は布ナプキンを使えません」ということではなくて、モレないように万全に備えて、モレてもいい状態で使い始めてみて、「意外とモレない」という発見をしながら使い続けていくと……だんだん上手になってきますよね。

 

みれい: 今まで「下の口」に紙を当てていたのに、それを布にするのだから、むしろラクなんです。

 

けいこ: 使い捨てナプキンに使われている素材は、石油化学物質からできているから、よけいに怖いなって思います。

 昔、学校の体育館にアスベストをたくさん使っていたのに、健康影響があるからダメ、と使用禁止になった。そんな風に、過去に使っていたものが後々自分に影響を及ぼした時に「あれが原因だった」とはなりたくない。「あの時、布ナプキンのことを聞いていたのにどうしてやらなかったんだろう」って後悔したくないですし。

 だったら、全部布に変えなくても、例えば家にいる時だけ、軽い日だけとか、1日だけでも変えるところからはじめてみたらいいと思うのです。素肌は素直なので、そのことをちゃんとわかってくれる。そのことを少しずつ体験していただけたらいいな、と思います。

 

 

Q) 布ナプやアロマ、ヨガは美女がやること!?

 

けいこ: では、次の質問に移りますね。

「ヨガやアロマテラピーをしたり、布ナプキンを使ったり、オーガニック製品を選ぶことに関して、“そんなの美女がやることよ”って感じて、恥ずかしく思います。自信をもってナチュラル生活を送るにはどうしたらいいんでしょうか」。

 

みれい: ははは〜(笑)! そうか〜。昔は逆だったんですよ! けいこさんがメイド・イン・アースを始め、私が雑誌の編集の仕事を始めた1995年ごろは、ヨガなんかやっていたら「何かの宗教に入信しているんですか」って言われていたくらいなんだから! 当時私はヨガを習っていたのですが、人には言えないムードでした(笑)。

ヨガをやるのはオシャレな人だなんて、世の中が短い間に変わってしまったなあ、ってびっくりしてしまいますね。別に、美女のやることでもないし……。

この質問に対して声を大にして申し上げたいのですが、みんな「美女」や「不美人」ということを、世の中の価値観の中に当てはめすぎていると思います。みんな、雑誌やテレビなどに出るイケてる人たちに、影響を受け過ぎだと思います。人の美しさや輝きって、ただ顔だちがいいとか、流行の服を着ているから素敵とかそういうものではなく、「ムハ〜ッ」ってカラダの中から出てくるものなんです。

「私、自分の顔が嫌いなんです」「私、自分の目の形が嫌いなんです」という人がいますが、みんな、「部分」だけで見過ぎ!!!

 

けいこ: ははは〜(笑)。わかります。それにしても、「ムハ〜ッ」っていいですね!

 

みれい: !! ……熱くなっちゃってすみません(笑)。

自分の顔が嫌いな人は、まず鏡を見ないですよね? そういう人はよく鏡を見て研究する方がいいです。だいたい、自分の嫌いなところって長所に変換できるところなんです。わかりますか? ぽっちゃりしているのがイヤだっていう人は、実はそのぽっちゃりこそ魅力に転換できる可能性を秘めている。ペチャパイがイヤだっていう人は、むしろ胸が開く服を着られるいいチャンス。

よくご自分の研究をしてほしいです。全体をもっと見て、自分の全体を把握して、「ムハ〜ッ」という、内側からの魅力を出すことにもっと努力をしてみてください。

男性が「この人キレイだな」って抱く印象や、世の中の人は自分が思っている以上に、もっと雰囲気、「ムハ〜ッ」で見てって思いますと思うんですよ。だから「ムハ力(ムハりょく)」を上げていただきたい。しゃべっている表情や顔つきを見て、キレイだなーって思うんです。もっと言ったら普段考えていることや自分の意識が外に出る。

だから、この質問はナンセンスです(笑)! ご質問をされた方が「美女がやるもの」と思っているヨガや布ナプキンなどは「ムハ力」を上げるのに最高の方法なので、ぜひ自分の魅力を発揮するためにも、やってみてください。

服は、自分の魅力を最大限に発揮できるものを着た時にいちばんセクシーです。だから自分らしい服を着ることが本当に大切です。それには自分を知らないと……。誰かみたいになりたいとか、本当にナンセンス、バカげてる。自分が自分らしくいられること以上の素晴らしいことなんてないです。これは、ホントに言いたくて……。熱くなってきました。汗出てきました(笑)、すみません。

 

けいこ: すごくよいご質問でしたね! みんなで「ムハ力」を上げてゆきましょう〜!

 

 

Q)子どもに冷えとりはまだ早い!?

 

けいこ: 続いて、会場の方から……「子どもに冷えとりはまだ早い? 何歳くらいから冷えとりを始めたらいいのでしょうか?」との質問です。お子さんは1歳半とのこと。

 

みれい: お子さんが生まれたその日から冷えとりを始めていいのではないでしょうか。私の友人で冷えとりをしている人たちは、みんな子どもが赤ちゃんの時から冷えとりをさせています。私の友人は、赤ちゃんに大人用や子ども用の絹のくつしたをはかせて、上半身は裸で寝させていました。くつしたがすぐ脱げるという人もいるのですが、脱げたらまたはけばいい。カラダが気持ちいいとわかれば子どもは本能の部分で続けると思います。また、友人たちは自分がお風呂に入る時には湯船に子どもを立たせて遊ばせたり、小さなころから半身浴や足湯をさせています。

1歳半のお子さんでも、すぐにでも頭寒足熱にできますよね。冷えとりを始めると排毒も早く、小さい時に始めるほどよいみたいですから、帰ったらすぐに始めてみてくださいね(笑)。

 

 

Q)布ナプキンを使いながらサニタリーショーツ、どう思う?

 

けいこ: 続いての質問は、「布ナプキンを始めたものの、ズレが怖くてサニタリーショーツをはいているのですが、それってどうなんでしょう?」というもの。

 実はわたし、サニタリーショーツが好きではなくて、使っていません。最近、周囲の人に聞いたら使っている人が結構多いと聞いてびっくりしたくらいです。

 メイド・イン・アースの布ナプキンを使っている人に聞くと、たいてい、サニタリーではない普通のショーツに布ナプキンをつけているみたいですね。どうしてもゆるみがちと感じた時には、メイド・イン・アースのリブ編みフィットショーツや、オーバーパンツ的なものを上からはいたり、下着を重ねたりして対応しているみたいです。

 サニタリーショーツは多くが化学繊維でつくられていて、また、カラダを締め付ける構造です。生理の時は、本当はカラダもゆるみたがっているのにね。自分が心地よいと感じる下着をつけてもらうのでよいと思います。

 

みれい: 私もサニタリーショーツが好きではなくて、使い捨てナプキン時代からずっとはいていないです。いまも冷えとりをやっているので、めっちゃ大きな絹のパンツをはいているんですよ。それに布ナプキンを当てています。

最初のころはそれで布ナプキンをよく落としていたんです。ところが、カラダが目覚めてくると落とさなくなります! 「あたし、やるじゃん!」って感じになってきます。バシッと締め付けるパンツをはかなくても、自分のカラダが察知できるようになるんですね。あと、レギンスを重ねばきしていれば、さすがに外までモレることはありません。

 

けいこ: 自分にとっての心地よさを探していけるとよいですよね。

 

みれい: あそこの粘膜にとってみれば、パンパンに締め付けられた状態で苦しくて、それで歩いたらどうなるかって、想像したらツラくないですか? 自分はぴったりフィットして安心かもしれないけど、下の「口」に当てることをいつも想像するといいかも。化学繊維のストッキングを顔にかぶせた人を想像したら、ちょっとツラいですよね。

 

けいこ: こうしたアイテムのチョイスに悩むだけでも、何かが変わっているということだと思います。だから、使うのを迷っているのであれば、思い切って使うのをやめてみてもいいかもしれませんね。

 

 

Q)冷えとり用のくつしたって、毎日洗わなきゃいけないの!?

 

けいこ: 会場の方からの質問で、「冷えとり健康法に興味があるのだけど、くつしたは毎日、全部洗わなければいけないんでしょうか?」……と。みれいさん、いかがでしょう?

 

みれい: 寝ている時は汗をたっぷり足の裏にかく、っていいますね。しかも、絹って汗とともにものすごく老廃物も吸うんです。インクなどで吸収の実験をしても、ほかの布と比べても絹は抜群に吸う力が強い。

それでは、自分の毒を相当吸った絹のくつしたを、どうしたらいいのでしょうか? 想像すると、だいたい答えはわかりますよね。

私の場合をお話しすると、くつしたを6〜10枚重ねる時は、最後の方の6〜9枚目のくつしたは何回かはき続けたりします。もちろん様子を見ながらですが。でも、肌にふれている絹と綿のくつしたはさすがに毎日洗います。

あと、私は朝と夜に半身浴をしますが、半身浴後は必ずくつしたからはきます。夜はいたくつしたは、次の日もはいています。夜の浴後から翌日の夜まで丸一日はいています。

ただ、冷えとりで毒が出始めた人で、くつしたが冷たくなるくらいベタベタになる場合もあります。たくさん汗をかいちゃうような時も。私は震災の後1カ月間くらいは緊張もあって、くつしたがベタベタぬれていました。そういう人は気持ち悪いから、取り替えたくなると思います。カラダの状態をよく観察して、目安はご自分で調整してみてください。

 

 

Q)オーガニックコットンを使うと肌の調子がよくなるの?

 

けいこ: 次は、「オーガニックコットンを使い始めて肌の調子がよくなりました。何か因果関係があるのでしょうか?」というご質問。 

 私はオーガニックコットンのブランドを運営していますけれども、シルクも大好きです。昔、親から「肌着はコットンのものを着なさい」と言われて育ってきました。コットンはもちろん、シルクも、麻も、天然素材ってやはりものすごくエネルギーを持っていると感じます。

 何を着るのかはその人次第だけれども、いろんな天然素材を取り入れてみて、自分に合ったものを身につけるのがよいと思います。重ねばきも、「シルク・コットン・シルク・コットン」という組み合わせや、「シルク・ウール・それにまたコットン」とか、いろんな説があるように、すべて「自分」で判断していけるといいですよね。

 洗うのがいい、洗わないのがいい、というのも、例えばシルクの場合、昔の着物はそう頻繁には洗いませんでした。よいシルクであれば、それほど洗わなくても大丈夫なんですよね。だから、それも自分で判断していけるように、いろんないいものを取り入れたり、いい話を聞いて、自然とともにある暮らしに戻していけるような……。削ぎ落としてくると見えてくるものがあるかなあ、と。そうすれば、元々素肌がキレイだった方が、そこに戻っていくように感じるんですが、いかがですか?

 

みれい: 確かに着物をいちいち洗っていたら大変ですよね。絹は、風にさらすだけでも十分だと思います。

絹やオーガニックコットンのように、天然の素材を身につけることで、肌はキレイになっていく、そんなことが起こると思います。さっきの「ムハ力」と関係がありますよね。自分が目覚めてくると……おのずとキレイになっていくものなんだとわたしは思っています。目に力が出てきますし、自分が活性化された状態で、自信がだんだん出てきます。そういう人ってキレイだなって思います。

オーガニックコットンを着ることによって、自分が大切にされていると感じる。それで、カラダが自然に目覚めてきて、カラダから自分のポテンシャルを発揮する何かが作動する……私はそういう風にとらえています。

 

 

Q)冷えとりを始めて数カ月、最近くつしたがくさい!

 

けいこ: 次のご質問は、「冷えとりを始めて数カ月、最近くつしたがアンモニアくさくなっています。何で洗えばいいのでしょうか」という内容です。すごく具体的ですね!

 まず、シルクとコットンのパワーで毒をどんどん外に引き出し、くつしたがにおうというのは、冷えとりが大成功している感じだと思います!

 ウォッシュヘルパーは布ナプキンのお洗濯用に開発した専用の洗剤なので、普通の洗剤よりもアルカリ性が強いんです。メイド・イン・アースの液体せっけんや重曹などでも経血の汚れは落ちるのですが、体調や経血のつき方で、汚れが落ちる時と落ちない時があります。メイド・イン・アースの液体せっけんは、本当に汚れ落ちがよくて、天然成分なので手荒れもなくて、食器洗いやお掃除まで何でも使える万能選手なんです。だけど、時にはお気に入りのショーツに経血がついて汚れが落ちないことがあって、それでへこんで布ナプキンをやめちゃう人がいて、それは残念だったのです。だったら、失敗しない布ナプキン専用の洗剤をつくろう! と思ったんです。

 そんな時に、たまたませっけんメーカーの女性スタッフの方との出会いがあって「つくってみませんか?」って。ウォッシュヘルパーの素材も天然で、重曹の仲間なので、安心感がある。それで、試してみたら本当にすごくカンタン。に汚れが落ちて、これを使いたいと思ったんです。私自身、体調が悪い時や、手荒れしている時など、布ナプキンのもみ洗いがつらい時があったので。具合が悪い時でもお洗濯の負担がなくなると思って開発したのがウォッシュヘルパーです。

 ウォッシュヘルパーは一般の洗剤に比べてちょっとアルカリが強いのが特徴なんです。タンパク質の汚れに強いので、くつした用にはより薄めて使っていただいたり、メイド・イン・アースの液体せっけんを使っていただくと、やわらかく仕上がります。

 

 

Q)冷えとりを始めてから鼻水とくしゃみが続いています……。

 

けいこ: 次に、参加者の皆さんからの質問をご紹介しますね。「最近冷えとりを始めたばかりで、今までは春先に花粉症によるくしゃみや目のかゆみなどの症状があった。今もくしゃみと鼻水が不定期に出て、カラダの不調はないけれども、それが冷えとりによるものなのか、別のアレルギーなのか、原因がわからない」というものです。みれいさん、いかがですか?

 

みれい: 私は医者や専門家ではないので、私の体験からお話しますね。私は冷えとりを始めて5年くらいで、いま何も反応がないかというと、そうでもありません。時々かゆみが出たり、咳がすごく出たりします。ここのところ咳が夜中に出たり、鼻づまりも1〜2カ月続いています。これは、瞑幻(めんげん)=好転反応で、毒が外に出ようとしているサインだと、私は理解しています。

冷えとり健康法を提唱した進藤義晴先生のご本では、咳でも、オナラでも、フケでも、湿疹でも、涙も鼻水でも何でも……出すのがよい、止めちゃいけないって書いてあります。先ほどの話ではないですが、ゴミを押し込めていた押し入れからせっかく出始めているので、それを止めないことが大切だと思っています。

私たちはこれまでの人生で、いろんな添加物や保存料、あるいは「心の冷え」といってストレスやココロの毒を相当ためこんできています。そういうものが冷えとりを始めると、おもしろいくらいにいろんな形で出てきます。出方は人によってまるで違うし、期間も異なります。たとえばにおいや、歯痛で出る人もいます。

ご質問者の方が、今鼻水が出ていらっしゃるのも、一生懸命カラダが出そうとしているサインで、冷えとりを続けて出し切ったらおさまると思います。

冷えとりを何十年もやっている大先輩がいて、その方があるアジアの国に行ったんです。その人はいつもよい食生活をしていて、普段添加物を食べていないんです。それで、その国で添加物の味が刺激的で「美味しい」って言って三日三晩添加物入りのごはんを食べて、帰国して私が会った時には、鼻水をズルズル出していた。添加物を食べて中に押し込めるんじゃなくて、食べたらすぐにプハーッて出せる。冷えとりをすると、症状がなくなるんじゃなくて、すぐに(毒を)出せるいいカラダになる、という特徴もあると感じています。

 

 

Q)オーガニックな食生活をすると免疫が落ちると言われたんですが……。

 

けいこ: 次のご質問は、「オーガニックなものを食べ始めて、かえってカラダの免疫が落ちることがある、と友達に言われた」というご質問です。これは、化学的なものや冷えとりでいうところの「毒」があることで、それを排出しようと免疫力が働くから、逆にそういったものがないことで免疫力が落ちるという意味なのかしら……?

 

みれい: 私はそんなことはないと思います。もしかしたらカラダが変わる過渡期に一瞬、体調の変化があるかもしれないけれど、オーガニックな食生活をして免疫が落ちるっていうことはないと思います。ただオーガニックのものを食べていれば完全にOKかというと、色々な原因が重なって免疫力がおちると思いますので、表現が難しいのですが……。

 

けいこ: オーガニックコットンを使ったり冷えとりを始めたりすると、カラダが本来の感覚に戻ろうとする、その時に敏感になるということは出てくると思います。

 私も数年前に具合が悪くなったことがありますが、その時に何が原因だったんだろうと突き詰めて考えたら、心がちょっと寂しかったんです。自分をもっと発揮したいのにできなかったり、言いたいことを言えなかったり、仕事が忙しくて家族を大切にできなかったり……そういうことがわかってきて、それが爆発して、体調が悪くなったのかなあ、と。

 ハッピーな気持ちになると、今みたいな迷いがなくなってきます。鼻水が出ることに対しても、「人間ならいつか鼻水は出るさ」みたいな感覚です。出ている時の感じをどうとらえるかの感覚が、いつもハッピーな方向で感じていたり、それを楽しく話せるようになると、何かが変わるのかな、と。原因は心ということもすごくあるかと思います。

 

みれい: 押し入れの中に毒を押し込めて、それで健康だという世の中をみんなが信頼しきっていると思います。「つかの間の幸せをとるのか、長い幸せをとるのか」と、アーユルヴェーダの先生に言われたことがあるのですが、目の前にあるものを「わー! 美味しそう」と言って食べたら、その場は幸せでなんです。でもそれが積み重なっていくと……どうなんでしょうか。おじいちゃんやおばあちゃん、いろんな方がご親戚やお知り合いにいらっしゃると思いますが、皆さんの亡くなり方ってどうなんでしょうか。「ピンピンコロリ」(亡くなる直前まで元気でピンピンしていて、元気なままコロリと亡くなること)が理想と言いますけれど、現実は病院で管につながれるような余生だったり……。60歳以上の同窓会に行ったら、みなさん乾杯の前にクスリを飲むそうですよ。そういう世の中で、果たしてそれが健康なのか、という話です。

死ぬ時に管だらけになって、クスリ漬けになって、よくわからない状態になって、たいへんな数の人たちがガンで亡くなっているわけです。ある年齢までは健康だけど、あとは病院の話ばかり。それが果たして健康なのでしょうか。

それより私はこまめに鼻水ズルズルでも、かゆいからかいて、何でもいいから出していって、でもトータルで見たら、病院のお世話にもならない、クスリも極力必要ない、しかも陽気に生きて、死ぬ時はパタッと死ねる、そういう状態を健康というし、それが最高なんじゃないかと思っています。長いスパンを見て生きていれば、友達に何を言われようが、テレビが何を言っていようが、何も心配ないです。短い幸福、長い幸福、どっちを取るかだと思います。

 

 

Q)メイド・イン・アースと服部みれいさんの今後について教えて!

 

けいこ: そろそろ、最後のご質問で、「メイド・イン・アースとみれいさんの今後の展望について」……。

 みれいさん、今後のご予定は?

みれい: 私は……『マーマーマガジン』の19号が7月3日に発売しました。それから、「恋愛呼吸」という謎の呼吸法がありまして、それをやったら私、結婚したんですよ、最近! 「男がほしい」という呼吸法なんですけれど、本当に結婚しちゃって、それが中央公論新社から『恋愛呼吸』という本になりした! 「男がほしい」方はぜひ読んでいただきたいです(笑)。

それと同時に、『あたらしい自分になる本』の第2弾、『自由な自分になる本』が6月末に発売されました。その中に、私が布ナプキンを使ってどういう変化が起きたのかを書いています。その他にも、今年も本を出版する予定がたくさんあって、今準備をしている最中です。

 

けいこ: メイド・イン・アースは今後、いろんなアイテムを出していきますが、お客様からたくさんのご要望をいただいているので、それを形にしていきたいと思っています。

 女性にとって、ココロとカラダはとても重要です。私たちは、単に布ナプキンやオーガニックコットン製品を出して、商品を売りたいというだけではなく、その先に、女性に幸せになってほしい、それをツールにして楽しい毎日を送ってほしいと思っています。幸せのスイッチをいっぱい入れられるようなアイテムを生み出していきたいと思っているので、ぜひ、少しずつメイド・イン・アースの製品を暮らしに取り入れていただけたら、と思っています。

 そのため、今後は、様々な情報発信をしていきたいと思っています。

 

みれい: 買い物って、投票でもあると思います。皆さんのお金の意思表示です。今までオーガニックコットンを買ったことのない方は、10枚のうち1枚でもオーガニックコットンにしていただくと、自分にもいいし、生産農家の方、そしてメイド・イン・アースさんのような会社の方を応援する投票のようなものだと思います。ぜひ、そういう生活を始めてみていただきたいと思いました。よろしくお願いします。

けいこ: 私たちも、これからもますます、皆さんを幸せにできるようなアイテムをつくって、心地よいライフスタイルを提案していきたいと思っています。みれいさん、皆さん、今日はありがとうございました。

 

 ★ リンク

アースコットンDAYスペシャル!

『マーマーマガジン』編集長・服部みれいさんと前田けいこの「ココロとカラダ談義」前編(2013年6月12日)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/mireisa.html

 

「布ナプキンは”自分を大切にすること”の第一歩になる」

服部みれいさん×前田けいこの布ナプ対談(2011年12月)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/post_67.html

 

シルクとコットン「よいものづくり」で暮らしを素直に

塩野屋・服部芳和さんとの綿×絹対談(2012年2月)

(1)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/20120309_shionoya.html

(2)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/20120309_shionoya_2.html

(3)

https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/20120309_shionoya_3.html

 

★『マーマーマガジン』オフィシャルサイト

http://murmurmagazine.com/

各特集最新記事一覧へ