メイドインアース代表・前田剛の
〜オーガニック&エシカル コラム vol.13〜
「オフィスの軒先の和綿(国産コットン)、すくすく育っています」

オフィスの軒先の和綿(国産コットン)、すくすく育っています 以前にも書きましたが、メイド・イン・アースでは、20年ほど前から日本の在来種のコットン=和綿の栽培に取り組んでいます。品種は、かつて千葉の鴨川和棉農園さんからお […]

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オフィスの軒先の和綿(国産コットン)、すくすく育っています

以前にも書きましたが、メイド・イン・アースでは、20年ほど前から日本の在来種のコットン=和綿の栽培に取り組んでいます。品種は、かつて千葉の鴨川和棉農園さんからお分けいただいた「大島在来」。
このワタは短繊維と言われる和綿の中でもしなやかで柔らかな風合いを持っている品種なので、布団の中綿のようなハリやコシが求められるものより、布地にして使うほうがワタ本来の特性を活かせそうです。

横浜の市民農園を約100平米ほど借りている一方で、自由が丘のショップ&オフィスの軒先にもプランターや鉢植えで、コットンを栽培を楽しんでいます。
昨年は、畑も軒先も台風と度重なる風雨でやられてしまい、散々でしたが、今年は長い梅雨も開け、お店の軒先のコットンはすくすくと成長し、すでに1mくらいになっています。もちろん無農薬・無化学肥料で、元気に育っています。

繊維として使うのは、コットンの実が弾けて溢れ出てきた種の周りのふっわふわな、それこそ綿菓子のような繊維。側枝(主の幹から横に伸びる枝)にできる実が、より大きくたくさん生ることが収穫量をあげるコツなのですが、
実はコットンは、そのまま放おっておくと主枝がどんどん長く伸びて背丈ばかりが大きくなってしまい、横の側枝に栄養が行き届かず、あまり大きな実ができないのです。
そこで、80-100cmくらいの高さで、主枝をカット(摘心と言います)してあげることで、花や実のできる側枝へと栄養が行き渡ります。
オーガニックコットンではない、通常のコットン栽培の場合、この時点で成長を止めるために化学的な成長抑制剤を使うようです。

今、自由が丘の鉢植えコットンは、どれも立派に育ち、黄色い可憐な花と少しだけ膨らんできた小さな実が付き始めています。夏の太陽と雨や水をたくさん浴びて、秋の収穫に向けて、もっともっと大きくなってくれることでしょう。
こういった状況の中ではありますが、もし自由が丘周辺にお越しの際は、メイド・イン・アースのかわいい和綿たちをぜひ見ていっていただけると嬉しいです。

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