- 特集
- 2019/12/20
vol.1
『コットンのお話。』
こんにちは。暮らしのオーガニックマイスター 前田剛です。こちらのコラムでは、オーガニックコットンの話や、環境の話し、耳慣れているけれど今さら聞けないオーガニック&サステイナブル関連のことなどを、ご紹介していきます。
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まず第1回目は、コットンのお話。
世界中で衣類などの布製品に使われている天然繊維の中でももっともポピュラーなコットンは、アオイ科の植物。アオイ科には、ハイビスカスやフヨウ、タチアオイなどの花の他に、オクラやドリアン、カカオといった食用としているものや、綿やケナフのように繊維として使われているものがあります。コットンの花は、身近なところだと、オクラの花とそっくり。黄色い可憐な花がしおれ、実ができて枯れる、中からふわっふわなコットンの繊維が溢れ出てきます。
播種(種蒔き)は春(初夏)、夏に開花・結実、秋に蒴果、収穫となりますので、日本の場合、4月下旬から5月中旬頃に種蒔き、8月に開花、9~10月に結実、10~11月に 蒴果、収穫です。メイド・イン・アースでは、和棉(日本の在来種)を栽培していて、毎年収穫されたコットンは、糸紡ぎのワークショップなどに利用しています。
今年は、夏の雨と10月の度重なる台風で、かなり倒れてしまったり、コットンボールも小さくなかなか弾けないため、今、自由が丘のショップの軒先で、逆さに干してドライフラワー作りをしています。なかなか素敵な風景ですよ。
ところで、「棉」と「綿」、両方とも「わた」や「めん」と読みますが、この違いわかりますか?
「棉」はワタの繊維と種がまだくっついている植物の時の「ワタ」で、「綿」の方は綿繰り(種と繊維を分けること)をした後の、繊維として「ワタ」のことをいいます。
メイド・イン・アースでは、毎年3~4月頃に、ご希望の方に和棉の種をプレゼントしていますので、お店やご家庭、学校などで、コットンを栽培してみたい、という方はぜひご連絡をいただければと思います。一緒にかわいい棉を栽培してみませんか!
次回は、「私たちは”コットン”を食べている!?」についてです。ぜひお楽しみに!
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株式会社チーム・オースリー代表取締役
NPO法人 日本オーガニックコットン協会 理事長
前田 剛 (まえだ つよし)
プロフィール/1962年横浜生まれ、国立育ち。
大学卒業後、広告の企画・制作に携わる。赤ちゃん市場を研究する会社を訪問した際に、一般的なコットンの栽培や製品化には、多くの化学的な工程がある実情を知り、オーガニックコットンの意義や魅力に惹かれ、ものづくりの工程の大切さに目覚める。
1995年:純オーガニックコットン専門ブランド「メイド・イン・アース」を夫婦で設立。生活に密接にかかわるコットン素材が本来持つふくよかな風合いを損なわない、ものづくりに徹底的にこだわる。また、和綿を育てるプロジェクト、カンボジア地雷原コットンプロジェクト、布ナプキンの普及活動なども手がける。
2016年:東京国際フォーラムでの第1回オーガニックライフスタイルEXPOに、メイド・イン・アース自由が丘店で、毎月第一土曜日に行っている、オーガニックマルシェ「くらしの天然市場」エリアを展開するなど、イベントにも力を入れている。
同年4月より日本オーガニックコットン協会の理事に就任。
詳しくはこちら:「代表あいさつ」ページを読む
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