東日本大震災から、1年。
これからも夢と希望を紡ぎ、お届けしてゆきたい。

3月11日は、私たちにとって、忘れられない、大切な一日です。東北から北関東の太平洋側をマグニチュード9の地震が襲い、それから約1時間後には、岩手、宮城、福島の太平洋沿岸の地域が津波にのまれてしまう惨事に見舞われました。そ […]

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3月11日は、私たちにとって、忘れられない、大切な一日です。東北から北関東の太平洋側をマグニチュード9の地震が襲い、それから約1時間後には、岩手、宮城、福島の太平洋沿岸の地域が津波にのまれてしまう惨事に見舞われました。その直後、被災3県の原子力発電所が次々と緊急事態に陥り、福島第一原発1号機が翌12日に水素爆発しました。

東日本大震災から、1年。メイド・イン・アースができることとは? 自らに問いかけながら、精一杯私たちのできることを続けてきた1年でした。

 

●私たちができることを、コツコツと……。

 

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私たちはこれまで、東日本大震災の被災地への支援物資の提供や、チャリティーイベントへの参加、そして支援金の寄付などをおこなってきました。

震災直後は、このように大変な事態にどう対処していくべきかを考えながら、お客様への対応、被災された方々へどのような支援ができるのか、悩みながらも同時にいろいろ動き出すことで、あっという間に過ぎていった1年のように思います。私たちの商品を待っていてくださるお客様や、スタッフ、協力工場の方々もいるなかで、メイド・イン・アースとしての事業をきちんと続けながら、被災された方々への支援をどうできるのか、いつも考えていました。

 

それでも、震災後すぐに国際協力NGOジョイセフと現地の助産師さんを通じて、現地の妊婦さんたちにも、支援物資として布ナプキンやオーガニックコットンの肌着などをお届けしたり、5月にはアースデイ東京タワーボランティアセンターの活動で石巻に行き、津波にさらわれた写真の洗浄ボランティアをしてきました。夏には福島県いわき市で開催されたイベント参加、宮城県仙台市の農地の視察、そして今年2月19日には「LOVE FOR NIPPON ROAD」に参加して宮城県山元町でミサンガづくりのワークショップをおこない、現地の方々と静かであたたかい時間を過ごしました。

「山元町のミサンガワークショップで使った糸は、メイド・イン・アースがWITH PEACEでコラボしている、カンボジアの地雷被害者の方々がつくったコットンでつむいだ糸なんです。そんな話を、山元町の人たちと、ポツポツと語り合いながらミサンガをつくる時間が、ものすごく大切な時間に思えて……。小さくても、一人ひとりとつながっていけるような支援を、長く続けていきたいと感じました」(前田剛)

 

 

●オーガニックコットンを、オーガニックなエネルギーでつくりたい。

 

メイド・イン・アースのオフィシャルサイトでは、Web Magazineを通じて、私たちの取り組みや、イベント情報など、様々なメッセージを発信してきました。

 

★2011年3月31日
メイド・イン・アースは被災地の復興と日本の再生に向け全力を尽くします。
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat62/post_25.html

 

★2011年9月2日
オーガニックコットン製品と液体せっけんの製造・加工工程を全てグリーン電力化しました。
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat62/post_47.html

 

★2011年12月30日
これまでも、これからも、オーガニックコットンを通じて世界を伝えてゆきたい。
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat62/post_69.html

 

★2012年2月10日
個人でも確実にできるエネルギーシフト!……「えねぱそ」を語る
竹村英明さん(エナジーグリーン)×前田剛のグリーンエネルギー対談
https://www.made-in-earth.co.jp/news/mie-interview/post_71.html

 

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「えねぱそ」の販売は2012年2月から

なかでも昨年以降力を入れて取り組んできたのが、事業活動すべてを自然エネルギーにシフトしていくことです。

「私たちの暮らしの過剰なまでの便利さが、何によって成り立っているのかを考えた時に、コンセントの先、エネルギー問題について考えずにはいられなかった」と、前田。2007年にはすでに本社や直営店での事業活動に使う電力をグリーン電力に切り替えていましたが、2011年8月から、オーガニックコットン製品と液体せっけんの全製造工程にまで広げました。

メイド・イン・アースのお客様に対して、日本の電力事情やエネルギーの未来についての最新の動きや、誰もが確実に実行できるエネルギーシフトの選択肢の一つでもあるグリーン電力証書の仕組みをお伝えしたいと、オフィシャルサイトで情報発信を続けています。また、2012年2月より個人でもインターネット上で手軽にエネルギーシフトができるグリーン電力証書「えねぱそ」の販売を始めました。

 

★グリーン電力証書「えねぱそ」
http://madeinearth-store.jp/item/1220.html

「メイド・イン・アースでは、ふわっふわのオーガニックコットンのよさをそのまま生かす製法を大切にしています。化学的な薬剤によってコットンの繊維を加工しやすくして製造するのが一般的ななかで、オーガニックコットンは扱いにくく、工場の皆さんにもご苦労はおかけしています。でも、すべて均一で一緒くたにはならない、生きたままのコットンのよさを、あらためて感じています」(前田けいこ)

オーガニックコットンをオーガニックな製法でつくるメイド・イン・アースにとって、エネルギーもオーガニックを目指していくことは、必然とも言える決断でした。

 

★オフィシャルサイト
「エネルギーもオーガニックに。」
https://www.made-in-earth.co.jp/contents/org-ene/enepaso.html

 

 

●女性のカラダと暮らしから、生き方が変わる。布ナプシフトのススメ。

 

メイド・イン・アースでは昨年4月のアースデイで、「布ナプシフトキャンペーン」を始めました。東日本大震災以降、布ナプキンを求めるお客様が増え、メイド・イン・アースの布ナプキンがとても多くの女性に広がりました。

 

★2011年4月29日
布ナプシフトの第一歩。アースデイ東京2011レポート!
https://www.made-in-earth.co.jp/news/event-repo/post_30.html

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「暮らしを見つめ直したい、変えてゆきたいと思う時に、食から変えていく方が多いですが、布ナプ生活を始めることでも、驚くほど急激に、意識や、カラダや生き方が変わってくる方が多いのです。だからこそ、布ナプキンのよさを、より多くの女性に伝えてゆきたいと思います」(前田けいこ)

 

毎月訪れる生理を通して、自分のカラダと心をいたわり、自分に関心を向け、大切にしていくライフスタイルが広がれば、女性がもっと豊かに、イキイキと輝けるはず……。メイド・イン・アースではそのように考え、布ナプキンの手づくりワークショップを開催したり、布ナプキンの情報交換の場として、Facebookページ「ようこそ!布ナプキン」を運営しています。また、昨年12月には、『murmur magazine(マーマーマガジン)』編集長の服部みれいさんと対談を通して、布ナプキンで変わる女性の心身や、自分を大切にする知恵について語り合いました。

 

★2011年5月27日
布ナプキンを手づくりしよう
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat12/post_34.html

 

★2012年12月23日
「布ナプキンは”自分を大切にすること”の第一歩になる」
服部みれいさん×前田けいこの布ナプ対談
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat12/post_67.html

 

★facebookページ「ようこそ!布ナプキン」
https://www.facebook.com/nunonapkin

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イベント会場などで私たちを見かけたらぜひお声がけくださいね

メイド・イン・アースが昨年掲げたテーマは「くらしに深呼吸」。忙しい毎日のなかでふと忘れてしまいがちな、日々の暮らしを慈しむ気持ち、自分を大切にする知恵を、これからもていねいにお伝えしてゆきます。そして、ふれているだけで癒される、心から気持ちよく感じられるオーガニックコットン製品を通じて、「くらしに深呼吸」したくなる、ライフスタイルを提案して参ります。

この1年、東北地方に足を運ぶことが増え、ボランティアの方々と一緒に活動をしたり、イベントで新しい生活・暮らしの提案をしてきたなかで、とても多くのステキな出会いがありました。そして、グリーン電力化や、さまざまな発信など、チャレンジの1年でもありました。メイド・イン・アースを応援してくださる方々からもいろいろなご意見、ご提案をいただくなかで、私たちの役割や、できる支援のかたちも少しずつ明確になってきました。これからも、皆様に、支援や、イベントなどを通じて、少しずつでもお応えしてゆきたいと思っています。メイド・イン・アースを見かけたら、または直営店、もちろんインターネットを通じてでも、ぜひ、お声がけくださいね。

私たちにできることを、これからも、細く長く、続けてゆきたい。すべての方々にとって、本当に心地よい、幸せな暮らしと、笑顔をお届けして、新しい未来をつくるお手伝いをしてゆけたら……。その気持ちを胸に、今年の3月11日を迎え、また新しい1年を歩んでゆこうと思っております。

 

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