かえるとヤモリとおばあちゃん

今日は、加藤さんのおはなし。   加藤さんのお家は、オフィスからちょっと遠くて、 とっても自然の多い場所にあります。   土や植物やたくさんの生き物がいっぱいの中で、 ワクワクする毎日を子供のころから […]

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今日は、加藤さんのおはなし。

 

加藤さんのお家は、オフィスからちょっと遠くて、

とっても自然の多い場所にあります。

 

土や植物やたくさんの生き物がいっぱいの中で、

ワクワクする毎日を子供のころから

過ごしてきたのが

伝わってくる、そんなお話しでした。

 

加藤さんには、一人暮らしのおばあちゃんがいます。

おばあちゃんのお家は、加藤さんのお家のすぐ目の前。

そんな身近だから、昔っから、外出先から家に帰る時には、

まずおばあちゃんの家に顔をだしてから

自分の家に帰るのが、日課だったそう。

 

でも、最近は、仕事がおそくなると、家につくのは、

夜の10時過ぎになることもしばしばで、

9時には寝てしまうおばあちゃんに会えないんだそうです。

 

そんな毎日ですが、

最近は、夜になると家の周りには、小さなアオガエルたちがいっぱいな

ので、そんな話もおばあちゃんとしたいところ。

 

だから、9時前にぎりぎり間に合った時には、

おばあちゃんと一緒に、窓の網戸にくっついたカエルを

2人で眺めたりしているそうで、

なんだか、思い浮かべると、こちらもほっこり癒されます。

 

ある日、また9時に間にあっておばあちゃんを尋ねたら、

ほらほらって!おばあちゃんが指をさす先をみたら

カエルがいた、まったく同じ場所の網戸に、

こんどは、ヤモリがピッタリ張り付いていたのだそう。

 

ヤモリはお家を守ると言われているから嬉しいと思ったみたいですが、

昨日、おばあちゃんが転んでしまったのだそうで、

ヤモリがいたのに、、、と

落ち込んでいる加藤さん。

 

お話しが、どうなってゆくのか

なんだかいろいろに展開していって

最後は、ちょっと話しながら

落ち込み気味で、

おばあちゃんへの愛を感じる瞬間でした。

 

私が思うに、

ヤモリは、加藤さんをちょっとだけ

心配させて、

早く帰ってくる日をふやして

おばあちゃんと会えるようにしてあげようと

思ったんじゃないかな?って。

ちょっと荒ワザだけど、、、。

 

おばあちゃんの存在は

親とは違う、

お友達みたいなたいせつな

存在だったりしますね。

そんな素敵な家族のお話しでした!

 

書き手  前田けいこ

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