ふわっふわのコットンボールを、お庭やベランダで。

草木がみずみずしく輝く、ガーデニングの季節がやってきました。メイド・イン・アースでは毎年この時期、商品ご購入時にコットンの種、苗をプレゼントする“アースコットンデイキャンペーン”を実施しています。「栽培をとおして、身近な […]

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草木がみずみずしく輝く、ガーデニングの季節がやってきました。メイド・イン・アースでは毎年この時期、商品ご購入時にコットンの種、苗をプレゼントする“アースコットンデイキャンペーン”を実施しています。「栽培をとおして、身近な衣類の原料がどんなふうに育つのかを知っていただきたい」との思いから始めました。意外と知られていませんが、コットンはオクラやハイビスカスと同じアオイ科の植物。夏に可憐な花を咲かせてコットンボールと呼ばれる実を結び、秋にはふわふわの綿が収穫できます。

●4月29日(金・祝)よりスタート。アースコットンデイキャンペーン。

プレゼント用のコットンの苗。希少な日本在来の“和綿”

メイド・イン・アースでは、ごろ合わせで“コットン”と読める5月10日を“アースコットンデイ”として、毎年、コットンの種・苗をプレゼントする“アースコットンデイキャンペーン”を行っています。期間は4月29日(金・祝)から5月15日(日)まで。数量限定で種や苗をご用意し、ホーム・ルーム自由が丘店とコピス吉祥寺店の直営店2店舗で実施するキャンペーンです。

●もっとも身近な衣類の原料、コットン。その成長プロセスを楽しんで。

コットンは、ハイビスカスやオクラと同じ仲間のアオイ科の植物

とても身近な繊維なのに、どんなふうに作られているのか意外と知られていないのがコットン。ショップやイベント出店などで演出用に飾っている綿を見て、「コットンってこんなにかわいい実がなるんだ!」と驚く人も少なくありません。

メイド・イン・アース代表の前田剛は、今回のキャンペーンを次のように語ります。
「コットンの布ができあがるまでには、春に種をまいて夏に大きく成長し、秋に実るふわふわの綿を収穫して、糸に紡ぎ、それを織ってはじめて布になる……という長い行程を経ています。実際に栽培してみると、そのプロセスの一部がわかっておもしろいですよ。それにコットンは花もとてもキレイで、育てていて楽しいと思います。コットンの可憐さを愛でつつ、その生命力を少しでも感じてもらえたらうれしいですね」

小規模ながら、ホーム・ルーム自由が丘店の屋上でも毎年、コットンを育てています。今年も新たに土を入れ、肥料を追加して、栽培の準備も万端。近々、専用ページも用意する予定です。ユーザーから寄せられる栽培画像やコメントを随時アップして、栽培中の相談や成長の喜びなどを共有できる場に育てていきたいと、前田は言います。

●さまざまな問題を抱える世界のコットン栽培

コットンを育てることで、商品への思い入れが変わったと言うのは、海外営業担当のフェアティ有美。

除草剤の空きボトルが無造作に捨てられている

「種まきから収穫まで、膨大な手間と時間がかかります。ガーデニングとしてならそれも楽しみのうちですが、“大規模に栽培するとなると大変だ”とわずかながら想像できることも、コットン栽培の収穫のひとつです。今まさに自分が身につけている衣類がどのようにしてできあがっているのか、コットンがたどってきた道のりに思いをめぐらすことで、当たり前のように着ている衣服の貴重さを感じることができます」(フェアティ)

コットンも、野菜と同じように農家が畑で育てています。ただ、野菜と違うのは、日本のコットンのほぼ100%が輸入に頼っているという点。そして世界のコットン栽培事情をみてみると、コットン栽培農家のうち8割が発展途上国、しかも99%が貧困層による栽培です。そしてそこには、あまり知られていない問題がたくさん隠れているのです。

オーガニックコットンの畑でコットンを手摘みする人たち

たとえば、世界のコットン畑が農地に占める割合はたったの2.5%。にもかかわらず、使用する殺虫剤の量は全農業で使う殺虫剤の16%にものぼります。コットンに使われる農薬には人体や環境に有害なものも多く、それだけ農作業者の健康被害や土壌・水質汚染は深刻です。また、近年問題視されている遺伝子組み換え種での栽培が進んでいるのも現状。農薬や遺伝子組み換えの種は高額なため貧困層の人々は多額の借金を背負うことになり、結果、児童労働という問題も起きています。

「メイド・イン・アースはそんな状況を少しでも改善するために、農薬や遺伝子組み換え種を使わず、児童労働を禁じ、フェアトレードを基準とするオーガニックコットンを扱っています。アースコットンデイキャンペーンには、栽培を楽しんでいただくことを第一に、そして次に、世界のコットン栽培の現状をほんの少しでも知ってもらえたら……という想いも込めているんです」(前田)

●コットン栽培の集大成として、秋には収穫祭も計画中。

実がはじけると、ふわふわのコットンが顔を出す

コットンは、秋にかわいい実をつけます。うまく育てば、1つの株から10〜20個のコットンボールが収穫できるとか。種から育てた人の中には、両手いっぱいのコットンを摘み取ることができる人もいるかもしれません。

「収穫時期には、摘み取ったコットンを持ちよっていただいて、そこから種を取り出す綿繰り(わたくり)や、糸に紡ぐ体験をする収穫イベントを企画したいと思っています。紡いだ糸に新たな糸を足して、ミサンガやケータイストラップをつくるのも楽しそうですよね。どんなワークショップにしようかと、今からスタッフの間で盛り上がっています」(フェアティ)

自分の手で育てるコットン。最後には、イベントというちょっとしたお楽しみも待っています。ガーデニング好きの方をはじめ、コットンを育ててみたいという方は、この機会にぜひチャレンジしてみてください。

(取材・文 中島まゆみ@メイド・イン・アースPRESS)

リンク
メイド・イン・アース 代表 前田インタビュー
https://www.made-in-earth.co.jp/news/cat62/post_23.html

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