オーガニックコットンの魅力をPR

毎年12月に開催される「エコプロダクツ」は、日本で最大規模の環境関連の展示会で、12回を数えます。2010年12月9〜12日に開催された「エコプロダクツ2010」に、メイド・イン・アースは「グリーンストアーズ」の一員とし […]

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毎年12月に開催される「エコプロダクツ」は、日本で最大規模の環境関連の展示会で、12回を数えます。2010年12月9〜12日に開催された「エコプロダクツ2010」に、メイド・イン・アースは「グリーンストアーズ」の一員として参加しました。

●「グリーンストアーズ」、大盛況! エコへの関心の高まり。

東京ビッグサイトで開催されたエコプロダクツ2010

メイド・イン・アースが出展したのは、エコロジーやオーガニック、フェアトレードの雑貨や衣類などが集まる「グリーンストアーズ」エリア。「エコ雑貨協同組合」のメンバーも一緒です。オーガニックコットン製品を紹介する私たちのほか、ナチュラルな化粧品、竹布を使った衣類やミツロウキャンドル、ほかにもフェアトレードのチョコレートや太陽光発電機器の展示、木のおもちゃで遊べるコーナーなど、これだけの「グリーン」なショップが一堂に会する機会はなかなかありません。また、エコプロダクツ展で唯一物販が許されているのは「グリーンストアーズ」だけということもあり、お買い物目的でやってくる方も多く、メイド・イン・アースのブースは初日から大盛況でした。

なかでも人気は、やはり布ナプキン。「メイド・イン・アースの布ナプキンは縫い糸までオーガニックだし、つけていてとても気持ちがいいの」と言ってお友達を誘ってくださる方、「初めて布ナプキンを買うのだけど、どれを選んだらいいのかしら」と真剣に相談してくださる方……一時は人だかりができ、スタッフたちはうれしい悲鳴を上げました。

●「エコ雑貨スクール」でプチセミナー。

エコ雑貨スクールでプレゼンテーションする前田剛(右奥)

「エコ雑貨スクール」は1年かけてエコ雑貨協同組合のメンバーたちが育てあげてきた企画で、エコプロダクツ2010ではワークショップやセミナーなど1日合計19講座を開講しました。内容も、ねんどの化粧品づくりやミツロウを使ったリップづくり、おむつなし育児のセミナーから、タイカレー料理のワークショップまで、実に多彩です。

メイド・イン・アース代表・前田剛も、「コットン栽培の現状と、オーガニックコットンのお話」と題して、プロジェクターを使いセミナーを行いました。例えば、天然素材の代表と思われがちなコットンは、実は大量の農薬や化学肥料、除草剤、枯れ葉剤などが使われていて、それが産地の人々の健康被害につながっている話。全世界のコットン農業従事者の99%が発展途上国の貧しい人たちであること。そして、食べものではないコットン製品になぜオーガニックが求められるのか……。農薬使用による土壌や河川、大気の汚染や、農業従事者の健康問題など、オーガニックコットンを栽培し、それを公平な形で取り引きすることで、生産に関わる多くの人々の生活環境が改善されていくことなどをお伝えしました。

参加してくださった方々は、「どうしてコットンはそんなに大量の農薬を使うのか?」「先進国の生産者にも健康被害が及んでいるのか」など、それぞれに具体的な疑問や質問をお持ちで、その意識の高さに驚いたと前田代表。「これからもこのような機会を通じて、少しでも多くの方にコットンにまつわる現実と、それを変えていくオーガニックコットンの可能性について伝えていきたい」と意欲を語りました。

●12年連続皆勤賞。エコプロダクツとメイド・イン・アース

エコプロダクツ2010のテーマは「G(グリーン)×C(クリーン)革命 いのちをつなぐ力を世界へ」。グリーンは豊かな地球環境とそれを支える社会、クリーンは環境問題を解決するテクノロジーを表し、今年もエネルギー、建築、自動車、家電、文具、衣類、流通、自治体など、幅広いビジネスが参入、745社・団体、出店小間は1762、来場者は3日間でのべ18万3140人と、いずれも過去最大規模となりました。

やはり注目は布ナプキンに

12月9・10日は社会科見学や環境教育の一環で訪れた小中学生が多く、メイド・イン・アースのブースでもパンにオリーブオイルを浸して試食する子どもたちの姿が。布ナプキンを横目にはにかみながら通る制服姿の女子中学生もいました。土曜日である11日は親子連れが目立ち、グリーンストアーズに立ち寄っては思い思いに買い物を楽しむ姿も。

エコプロダクツは環境展示・商談機会としての一面もあります。前田代表は「かつてはメイド・イン・アースのブースで実質的なビジネスの話をする機会もあったのですが、今は主にエコグッズの買い物を目当てに来る一般の方が圧倒的です」と時代の変化を語ります。確かに初期のころのエコプロダクツ展は、企業の環境技術のPRや、新しい環境ビジネスのプレゼンテーションの場というイメージが強かったのですが、ここ数年は小中学生の環境教育の場としての面が色濃く企業ブースの展示もわかりやすく変化し、またグリーンストアーズのようなショップでのお買い物、「エコごはん」目当ての方など、一般の人にとっても親しみやすいイベントへと成長しました。それだけ、エコロジーが身近になったということができるかもしれません。

2011年は2月11日に浅草で開催される「アースガーデン冬」を皮切りに、様々なエコイベントに参加します。イベント出展情報はホーム・サイトで随時更新していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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