シックなグレーと美しい茜色! 天然の植物染めTシャツがデビューしました。

●オーガニックコットンに調和する、天然の植物。 メイド・イン・アースではこれまで、ほとんどのアイテムで、オーガニックコットン本来の「きなり」「茶」「グリーン」以外の色展開をせず、3色のかけ合わせでスーパーナチュラルな世界 […]

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●オーガニックコットンに調和する、天然の植物。

ナチュラルな色合いが魅力です

メイド・イン・アースではこれまで、ほとんどのアイテムで、オーガニックコットン本来の「きなり」「茶」「グリーン」以外の色展開をせず、3色のかけ合わせでスーパーナチュラルな世界を追求してきました。限定のプリントTシャツや、ぬいぐるみの目やひげを天然のログウッドという植物で染めていること、カンボジアの地雷原コットンプロジェクト「WITH PEACE」で現地の植物で手染めしたクロマーの展開などの例外はありましたが、植物が生み出す美しい色彩を知るたびに、「メイド・イン・アースのオーガニックコットン製品で、天然の植物の美しい色合いを表現してみたい!」という思いを温め続けていました。

 

 そして今年は、限定アイテムとして植物染めのアイテムを生み出してみようと、スタッフの気持ちが一つになっていくなか、九州の豊かな田園地帯にある協力工場の方が、身の回りにある植物で染め物をしていることを知りました。この春にはお客様にお届けしたいと、春先から試作を重ねて、「矢車附子」で染めたグレーと、「茜」で染めた茜色の2色で展開することに決めました。染めるTシャツは、糸に負荷をかけずにゆっくりと編みたてた吊り天竺生地のTシャツです。ふっくらとした風合いと、きれいなきなり色で、オーガニックコットンらしいさわやかな着心地です。

●植物からいただいた色をオーガニックコットンの繊維に移してゆく

矢車附子のしっとりしたグレー

グレーの色合いを生み出す矢車附子は、松ぼっくりにも似た小さな木の実で、煮出すと茶色っぽい濃いベージュ色の染液ができます。矢車附子を濃く煮出した染液に吊り天竺Tシャツをもみこんで、また洗って……を2回繰り返して、しっかりと色づけをした後に、鉄の媒染液を入れます。媒染とは、染料を繊維に固定するために金属イオンが含まれた媒染液に浸す行程で、鉄媒染は植物染めでよく使われます。鉄の釘などを梅酢や米酢に浸してできたサビの成分が媒染剤になります。矢車附子の染液に鉄の媒染液を入れると、不思議なことに、濃いベージュがあっという間に美しいグレーになります。こうして植物の色素を繊維に定着させるというわけです。

鮮やかな茜色が美しい

 茜は万葉集にも詠まれるほど古くからある植物で、茜草の根っこを乾燥させたものが染料として使われます。茜の根っこは生命力あふれる瑞々しい赤色で、染液をつくるためには何度も何度も、じっくり時間をかけて根っこを煮出します。茜の染液にオーガニックコットンのTシャツを浸けると、ほんのり少しずつ色がついていって、ミョウバンの媒染で色素をしっかりと定着させます。茜色は鮮やかながら、どこか天然のやさしげな色合いで、オレンジやピンクのニュアンスを含んだ美しい赤色。「茜色」と表現するのが一番ですね。オーガニックコットン素材とも自然に調和しています。茜は昔から婦人病や生理痛、生理不順などによいともされていて、漢方薬にも用いられているそうです。

メイド・イン・アースでは、現在、藍染めのTシャツも試作しており、直営店では限定で予約販売を開始しています。今後も日本の植物を使った植物染めのアイテムが登場するかもしれません。環境に配慮した媒染剤などについてもしっかり吟味しております。

2012年夏限定の植物染めTシャツ、個数が限られていますのでお早めにお求めくださいね! そして、今後の展開もご期待ください。

▽丁寧に手染めしたこだわりの植物染めTシャツ

▽植物染めTシャツ【吊度詰天竺】

http://madeinearth-store.jp/item/1255.html

 

 

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